円高の正体 のまとめ

ブクペにまとめを作りました。

http://bukupe.com/summary/5527

円高の正体 (光文社新書)

概要

円高の原因と対策

■為替の基礎

・円高になると輸入品が安く買える
・円高になると輸出産業の利益が減る
・日本は輸出産業の規模が大きい
・円高になるとGDP（国民全体の収入の合計）が減る

■為替レートはどのように動くか

・為替レートは予想インフレ率と連動している
・予想インフレ率とは将来の物価上昇率
・予想インフレ率が高い国の為替レートは安くなる

■予想インフレ率は何が動かすか

・予想インフレ率は中央銀行の量的緩和政策によって変動する
・量的緩和政策とは銀行間取引市場の資金の量（マネタリーベース）を増減させる政策
・マネタリーベースを増やすと予想インフレ率は上昇する

■結論

・円高は日本経済にとって悪である
・円高はアメリカより日本の予想インフレ率が低いため発生している
・予想インフレ率が低いのは日銀の量的緩和政策の規模が足りないため
・現在(2011年11月)の日本のマネタリーベースは約121兆円
・マネタリーベース150兆円で1ドル95円、インフレ率1,5％、名目経済成長2％が可能
・マネタリーベース200兆円で1ドル115円、インフレ率3％、名目経済成長4％が可能

■日本銀行マネタリーベース公表ページ

http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/index.htm/

感想

読めば為替の知識がひと通り身につくので、為替を知りたい人にはおすすめです。
あと日銀は何故マネタリーベースを拡大しないのか疑問に残ります。