ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?のまとめ
ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?のまとめ | ブクペ
ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?
- 作者: 高野誠鮮
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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概要
ここ数年読んだ中で一番おもしろい!!!
会議はやらない、企画書も作らない、上司にはすべて事後報告
スーパー公務員が破天荒な試みで過疎の村を救った話
内容
■だれが?
・市役所職員 高野誠鮮 氏
■どこで?
・石川県 羽咋市 神子原(みこはら)地区
・高齢化率54%の限界集落
(共同体の機能維持が限界に達している状態)
・農家の平均年間所得は87万円
■何した?
1. 限界集落からの脱却
2. 米のブランド化
3. 直売所を作り農家の所得アップ
4. UFOで町おこし
5. 自然栽培の取り組み
取り組みの特徴
・会議はやらない(今まで何十回もしても村は変わらなかった)
・計画書はA3用紙1枚(立派な計画書を作っても行動しないと意味ない)
・予算は60万円(ぎりぎりのところに自分を追い込むため)
・上司への報告は全て事後報告(役所は意思決定のスピードが遅すぎるため)
詳細
■空き農地・空き農家情報バンク制度
・空いている家や農地を都市住民に貸し与え村に来てもらう制度
・住民自身に新しい住民の面接をさせて「合否」を決定
■棚田オーナー制度
・棚田で出来る米40kgを1口3万円でオーナー契約
・オーナー第一号はあえてイギリスの領事館員に
・メディアに流してニュースにしてもらい宣伝
■烏帽子(よぼし)親農家制度
・学生に農家に2週間泊まってもらって農業体験してもらう制度
・学生を「養子」扱いにすることで、食品衛生法などの法律にひっかからなくする
■農家カフェを流行らせる
・あえて看板は出さず来る人を不安にさせ、驚きを倍増させる
・意外性のある体験をすると別の人を連れて同じ体験をさせたがる
・情報をあえて少なくすることで成功
■ブランド米「神子原米」を生みだす
・「神子原」は英語で「キリストが住まう高原」
・ならば、ローマ法王に食べてもらうよう手紙を出し、正式に献上物として認められる
・1俵1万3000円が4万2000円で売れるように
・高級富裕住宅街からの問い合わせはあえて売らない
・お断りした客が高級デパートに要望を出すのでデパートから注文が入るように
感想
とにかく高野さんのアイデアと行動力が凄すぎて、読んでて痛快でした!!!
読むとヤル気が必ずもらえる一冊。
Amazonレビューがオール5(2012年8月26日)なのも納得です。